Story

ドイツのギムナジウム(高等中学校)と寄宿舎生活を舞台にくり広げられる物語。

冬の終わりの土曜日の朝、一人の少年が自殺した。彼の名はトーマ・ヴェルナー。

そして月曜日、一通の手紙がユリスモールのもとへ配達される。

「これが僕の愛、これが僕の心臓の音…」

トーマからの遺書だった。その半月後に現れた転入生エーリク。

彼はトーマに生き写しだった。人の心を弄ぶはずだった茶番劇。

しかし、その裏側には思いがけない真実が秘されていた。