LILIES title
製作発表 模様絶賛配信中!

製作発表の様子1

5 月19 日(火)舞台『LILIES(リリーズ)』の製作発表を行いました。
今回の製作発表では、脚本の倉田淳をはじめ、ミュージカルなど舞台を中心に活躍し強烈な個性で観客を魅了している 新納慎也、『仮面ライダー555』出演以降、舞台・ドラマなどで活躍している 村上幸平、五感に訴えかけるパフォーマンスを追求 し歌手・俳優など幅広く活躍する表現者カサノボー晃、ドラマや映画の話題作に出演し重厚な演技を披露している 重松収 と いった客演キャスト、スタジオライフ主宰である 河内喜一朗、岩崎大、松本慎也、山本芳樹、青木隆敏、三上俊 といった 人気劇団員が登壇し、作品に対する意気込みを語りました。


また製作発表にあたり、ニューヨーク、パリなど世界中での個展・パフォーマンスや映画『さくらん』へのフラワーアレンジメント提供で話題となったフラワーアーティスト東信(あずままこと)氏が公演をイメージしたフラワーアレンジメントが提供され、今回披露されました。



<上演台本・演出:倉田淳>
(前回公演より)6 年時間が空いたのは、意図的なものではなく、単に時間の流れに従っただけなのですが、最近の経済も混乱した世の中、今一番大切なものはなんだろうと考えて、やはり‘愛情’であると(答えを)導き出しました。このLILIES という作品は、滅びゆくもの儚きものへの愛情や優しさが込められています。口はばったい言い方ですが、人生への価値観を見直すという意味でもこの作品を選びました。

作品の再演(今回は再々演)にあたっては前回よりももっと踏み込んでやりたいといつも思うのですが、脚本を改めて読み返すと、内容の深さに気づくといいますか、前回では気付かなかった新たな発見がありました。

再スタートを切るにあたり、新しい視点、新しいパワーをもらうという意味でキャストを一新、新たな風を呼び込むべく客演の方々に(新納慎也、村上幸平、カサノボー晃、重松収)にもおいでいただきました。

<河内喜一朗>
「LILIES」はモントリオール・ジャーナル賞、文学サークル優秀賞を受賞しており、17 カ国以上でカンパニーが組織され上演されている海外でとても有名な作品です。“嘘と真実”という演劇の普遍的なテーマを追求した作品を上演しようと話をしており、それにふさわしい作品がこの「LILIES」でした。真実を求める劇中劇が始まる、嘘をつきながら劇が続き、人間は嘘をつかないと生きていけない真実が浮き彫りになります。人間が嘘をついてもつききれないのが愛情だと思います。生き抜くためには人の愛が大切です。見ていただく方の生きていく糧となればと思っております。


<新納慎也>
今まで出演してきた作品は、ミュージカルが多かったので、今回はじっくりと芝居を創っているところです。いつも僕は新しい芝居の稽古に入ると、一週間くらいは慣れなくて、やっと一週間目くらいになるとなじんでくるので、現段階では“男同士の恋愛”というシチュエーションに片足を突っ込んでいるくらいのところです。演出の倉田淳さんはいつも僕が一緒にやらせてくださいと熱望する方です。

倉田さんはこちらが嘘をつけない演出家で、こちらがこれぐらいでいいかな・・とかテクニックに頼った演技をすると、すぐ嘘の部分を指摘されるので、今回も指摘されながらいい作品を作りたいと思います。


<村上幸平>
客演自体が初めての体験ですが、今回相手役になる岩ア大さんや劇団の三上俊さんとは以前にご一緒しているので、まったく知らないところへ入っていくというよりは、気心の知れた仲間のところへ入っていくという感じで暖かく迎え入れてもらいました。稽古はすでに始まっていますが、(役)のヴァリエを創り上げるのに必死になっているところで、スタジオライフのカラーを損なわないよう、僕にとっては初めての経験になる“男同士の愛情”に向かい合っているところです。


<カサノボー晃>
スタジオライフさんには、以前歌唱指導をし、「カリフォルニア物語」の出演で携わりました。今回はスタジオライフさんが大切にされている作品「LILIES」に呼んでいだたいて幸せです。今回は母親役を演じるということで愛を大切に、百合の花のように気高く気品のある母を演じたいと思います。


<重松 収>
河内さんとは他の舞台で共演して以来、「死の泉」やスタジオライフさんの作品を観て、独特な美意識にびっくりしました。前回の「LILIES」で呼んでいただいたので、とてもうれしかったです。(再び公演に参加するので)この独特な美意識を体現できるように頑張りたいと思います。


<岩崎 大>
スタジオライフには11 年いますが、今回初めて「LILIES」に参加します。台本は読めば読むほど深くて、追求していくと発見が多く、手ごたえのある作品だと思います。


<松本慎也>
(スタジオライフに)2004 年に入団して以来、この作品には特別な思い入れがありました。(「LILIES」は)明るい内容の作品ではないのですが、芝居の面白さが詰まった作品です。お客様の心に残る作品だと思いますので、真摯に頑張りたいと思います。


<山本芳樹>
初めてご覧になった方でも、一度ご覧になった方でも、どなたでも楽しんでいただける作品だと思います。2009 年版の新鮮な「LILIES」を一人でも多くの方に観ていただきたいと思います。


<青木隆敏>
(自分は)LILIES の初演に参加し、ビロドーの少年時代を演じました。今回は40 年後のビドローを演じます。前回少年時代を演じたことを最大限いかせるように頑張りたいと思います。


<三上 俊>
(スタジオライフに入団して)6 年目です。今回初めて「LILIES」に関わります。ちょっと読んだだけでも深くて素晴らしい作品だと思います。先輩からも素敵な作品だと聞いていたので、この作品にかかわれた喜びをかみしめながら頑張りたいと思います。


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<今回、会見には登壇されませんでしたが、東信氏よりメッセージをいただきました>
このたびはスタジオライフさん「リリーズ」の上演、おめでとうございます。
今回の上演にあたり、エールを贈る意味で、僕なりに作品で表現させていただきました。
テーマは「悲劇的なユリを眺めて!!」です。
花に秘められた力が、皆さんの作品を成功へと導くことを心より願っています。